カテゴリー:大切な人との別れに
処方カード
- 監督:パブロ・ラライン
- 出演:ナタリー・ポートマン/ピーター・サースガード/グレタ・ガーウィグ 他
- 上映時間:100分
- 視聴先:U-NEXT(見放題)/Amazon Prime Video(レンタルまたは購入)
- 即効ポイント:「喪失直後の混乱に“儀式”の手がかりをくれる」
症状
- 何をしても現実感がない/涙が突然あふれる/怒りがふいに湧く
- 合併サイン:睡眠の途切れ・食欲の低下/決断回避/ニュースやSNSの過剰スクロール
あらすじ
夫であるJ.F.ケネディ大統領暗殺直後、妻のジャクリーン・ケネディは、一人のジャーナリストを呼び出した。ジャクリーンは、巷に広まっているケネディ評に満足できず、真実を語る為にインタビューの場を設けたのだった…(本作は、実話を基にした作品になります)。
ココが刺さる「魅力の三本柱」
- 演出:顔の極端なクローズアップと16mm調のざらつきが、心の震えをそのまま映しています。
- 演技:ポートマンの声色・姿勢・瞬きのリズムが“平静”という仮面の揺れを可視化してます。
- 音響:ミカ・レヴィのうねる弦が胸のざわつきを受け止め、静寂が決意を際立てます。
推しシーン 3選
推しシーン①(12分頃/ホワイトハウスTVツアーの再現)
モノクロ映像から現在の彼女へ切り替わる瞬間、“役割としての妻”と“いまの私”の距離が一気に縮む。微笑の固さと肩の上下だけで、世界が崩れた後も人前に立つ重さが伝わり、こちらの呼吸もゆっくりになりそうになります。
推しシーン②(28分頃/薄暗いバスルーム)
血の付いたピンクのスーツを拭う手が震え、鏡越しの視線が自責の輪をほどく。「見せること/隠すこと」を迷う間に水の音が一定の拍を刻み、早回しの思考がいったん止まっていきます。
推しシーン③(75分頃/葬列ルートの作戦会議)
カメラが俯瞰に引き、危険と尊厳の間で表情がわずかに変わる。群衆のざわめきと足音、机上の地図の赤線。儀式の“設計”が悲しみを運ぶ器になることを静かに示し、明日をもう一度選べる気持ちが灯ります。
服用方法
時間帯:夜、雨の日に
同伴者:おひとり様、もしくは 信頼できる人と静かに。
飲み物・軽食:温かい紅茶やコーヒー
副作用・注意
- 銃撃に関する描写・銃声/血痕のクローズアップ/群衆のざわめきと大きな音
- つらい場合は 音量を下げる/スキップ/中断(セルフケア最優先)
処方者からのひとこと
最愛の人を悼むあなたの悲しみは正しい速度で進んでいます。葬儀は“区切り”ではなく“運ぶ器”。今日はそれだけ覚えて、どうかやさしく眠って。
関連処方
- 代替1:『おくりびと』(効能:#グリーフケア #手の記憶 #儀式の力)
- 代替2:『ビック・フィッシュ』(効能:#喪失のケア #親子 #物語処方)
効能タグ: #グリーフケア #弔いのデザイン


コメント