カテゴリー:家族と心を通わせたい
処方カード
- 監督:中村義洋
- 出演:阿部サダヲ/菅野美穂/原田美枝子 他
- 上映時間:129分
- 視聴先:U-NEXT(見放題あり)/Amazon Prime Video(レンタル・購入) 他
- 即効ポイント:「“正しさ”より“となりに立つ”を思い出させてくれる」
症状
- 家族と話が噛み合わず、つい責め口調になる。相手に共感できず、距離が開いてしまう。
- 合併サイン:睡眠の質低下/食欲のムラ/先回りの心配ぐせ
あらすじ
青森で秋則と妻の美栄子はりんご栽培に携わっていたが、美栄子の体は年に十数回もリンゴの樹に散布する農薬に蝕まれ体調を壊していた。妻のため、秋則は“不可能”と言われたりんごの無農薬栽培に挑むが、失敗が続き、家計も人間関係も追い込まれていく…(本作は“奇跡のリンゴ”として大きな話題を集めた青森のリンゴ農家の実話を基にした作品です)。
ココが刺さる「魅力の三本柱」
- 演出:農作業の反復や空白を活かし、焦りと希望の温度差を“間”で見せています。
- 演技:阿部サダヲと菅野美穂が、視線と息づかいの微細なズレで夫婦の距離を描いています。
- 音響:久石譲の旋律が感情を急かさず、環境音が心拍を落ち着かせます。
推しシーン 3選
推しシーン①(20分頃/弘前の畑)
朝の斜光の中、等間隔に並ぶ木々と人の小ささが、挑戦のスケールを静かに示す。言葉少なに並んで立つ二人の肩の角度がわずかに寄り、作業音だけが続く。台詞の余白が、あなたの呼吸まで深くします。
推しシーン②(70分頃/台所)
湯気と食器の触れ合う音が、張り詰めた心を少しだけ常温に戻す。目を合わせ切れない沈黙の“間”が、自責の輪をゆるめる。窓の外の淡い光が入る瞬間、「いまはこれでいいかも」と思えるはずです。
推しシーン③(110分頃/山道)
カメラが一段引き、人物を風景に置き直すショットが視点を広げる。表情の揺れは、失敗か成功かより“選び直す余地”を示します。土の色と薄曇りの光が、明日への微細な余韻を残してます。
服用方法
時間帯:夜/雨上がりの静かな夜
同伴者:信頼できる家族と
飲み物・軽食:温かいお茶+バタートースト(リンゴジャムなどを付けるとOK)
副作用・注意
- 経済的困窮・体調不良に関する描写/強い口調の言い合い
- つらい場合は 音量を下げる/スキップ/中断(セルフケア最優先)
処方者からのひとこと
完璧に分かり合えなくても、となりに立ち続けることはできる。深呼吸をひとつ、今夜は“結果”より“態度”を抱きしめて。
関連処方
- 代替1:『リトル・ミス・サンシャイン』(効能:#家族再接続 #自己受容)
- 代替2:『ミナリ』(効能:#家族の再接続 #余白のコミュニケーション #視線の会話)
効能タグ:#家族の再接続 #待つ力 #伴走


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