<最強のふたり>

カテゴリー:人付き合いに疲れたら

処方カード

  • 監督:オリヴィエ・ナカシュ/エリック・トレダノ
  • 出演:フランソワ・クリュゼ/オマール・シー 他 
  • 上映時間:112分
  • 視聴先:U-NEXT(見放題の時期あり)/Amazon Prime Video(レンタル・購入)/Apple TV(レンタル・購入) 他
  • 即効ポイント:「ユーモア=適切な距離感」を思い出し、人間関係の摩耗をオフにする。

症状

  • 気をつかいすぎて疲れてたり、他人のペースに巻き込まれて心が消耗している
  • 合併サイン:スマホ既読スルー罪悪感・肩のこわばり・ため息多め

あらすじ

富豪フィリップは事故で首から下が動かすことができないでいる。そのフィリップの住み込み介護の面接に現れたのは、経験ゼロの青年ドリス。いままで雇った介護士と違って、礼儀より正直、気遣いよりユーモアの彼に、フィリップは心を開いていく…(本作は、実話に基づく『心の再起動物語。』)。

ココが刺さる「魅力の三本柱」

  • 演出:上流と郊外や、クラシックとソウル。“違い”の落差を笑いで橋渡しし、距離感の心地よい再設定を促します。
  • 演技:クリュゼの眼差しとシーの無邪気さが、頼る側/頼られる側の固定観念をゆるめます。
  • 音響:『アース・ウィンド&ファイアー』などポップな音楽の躍動が、気疲れを身体から抜いてくれます。

推しシーン 3選

推しシーン①(冒頭/夜の疾走)
高級車での“暴走ドライブ”から始まるオープニング。ルールを無視したスピードが、二人の関係を「ルールで測らない」方向へ一気に舵切りする合図になる…なにかが起こりそうな予感をさせます。
推しシーン②(中盤/バースデーのダンス)
フォーマルな誕生日会で、ドリスが『アース・ウィンド&ファイアー』の『セプテンバー』に身を任せて踊り出す。場違いなはずの自由さが、抑圧で固まった場の空気をほぐしていきます。
推しシーン③(終盤/海辺のランチ)
気まずさと『内なる心の殻』にこもるフィリップをドリスが海へ連れ出す。静かな光と風のなかで、ドリスは『サプライズ』を仕掛け、フィリップは“自分の人生に再び参加する”決断をします。

服用方法

時間帯:週末の昼下がり。目と肩を休めたいときに。
同伴者:気の置けない友人1人か、おひとり様鑑賞で。
飲み物・軽食:スープ+パン。体温を上げて共感力を回復を。

副作用・注意

  • 身体介助・喫煙・高速運転の描写あり/障害にまつわるユーモアが苦手な方は御注意を。実在モデルとの相違点も一部あります。
  • つらい場合は 音量を下げる/スキップ/中断(セルフケア最優先)

処方者からのひとこと

「いい人でいなきゃ」の鎧をいったん脱いで、あなたのペースを取り戻そう。笑って境界線を引き直す練習に、強くおススメの作品です。

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