カテゴリー:自分が嫌になったら
処方カード
- 監督:ショーン・マクナマラ
- 出演:アナソフィア・ロブ/ヘレン・ハント/デニス・クエイド 他
- 上映時間:106分
- 視聴先:U-NEXT(見放題あり)/Amazon Prime Video(レンタル・購入) 他
- 即効ポイント:「自己嫌悪の波が来たときに、“いまの自分で漕ぎ出す”勇気を静かに回復」
症状
- 自分の欠点ばかり目につく/何をしても自分が好きになれない
- 合併サイン:眠りが浅い・食欲の乱れ・やる気や集中の低下
あらすじ
ハワイの海で育った10代のサーファー、ベサニーは、家族や仲間に支えられながら大会を目指していた。ある朝の海で思いもよらぬ事故に遭い、世界も自分も一変する。失ったものと、残っているもの。その狭間で揺れながら、彼女は再びボードに触れる理由を探し始める…(本作は、怪我でプロを諦めたベサニー・ハミルトンの再起の物語です)。
ココが刺さる「魅力の三本柱」
- 演出:海と空の広い画に“引き”を多用し、視界と気持ちをいったん外へ開きます。
- 演技:ロブの肩・呼吸・視線の微細な変化が「怖さ」と「踏み出し」を往復で映します。
- 音響:砕ける波音が呼吸を整え、音楽は過度に煽らず余韻で自己対話を促します。
推しシーン 3選
推しシーン①(序盤15分頃/夜明けのビーチ)
薄桃の空と静かな水面。ロングショットの構図が海の“余白”をたっぷり残し、パドルの一定リズムが心拍をゆるめる。ここで観客は「海=恐れ」ではなく「海=拠り所」だったことを思い出します。
推しシーン②(中盤45分頃/自宅と海の往復モンタージュ)
視線の迷いと“間”が思考の早回しを止め、片手での着替えや食事作りの手つきが自己否定の輪をほどいていく。生活音と小さな笑いが重なり、「完璧じゃなくても進んでる」と気づける時間です。
推しシーン③(終盤70分頃/大会直前の浜)
カメラが一段引き、観客の喧騒を遠景へ。表情のわずかな変化が「勝つ/負ける」以外の選択肢――“乗る理由”を示す。黄金色の逆光が輪郭をやさしく縁取り、明日を選び直す余地を残します。
服用方法
時間帯:静かな夜
同伴者:おひとり様でも、信頼できる人とでも
飲み物・軽食:コーヒー+クッキー
副作用・注意
- 事故の再現/出血表現/サメ描写/大きな環境音/信仰に関する会話あり
- つらい場合は 音量を下げる/スキップ/中断(セルフケア最優先)
処方者からのひとこと
「好きになれない自分」を、誰かの速度に合わせて無理に変える必要はありません。いまの体勢のまま、まず一度だけ“漕ぐ”―それで十分です。あなたのペースで海へ。
関連処方
- 代替1:『レディ・バード』(効能:#自己受容 #母娘)
- 代替2:『キューティ・ブロンド』(効能:#自己肯定感 #小さな一歩 #自分らしさ #学び直し)
効能タグ:#自己肯定感回復 #レジリエンス


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