カテゴリー:心が折れそうなとき
処方カード
- 監督:セオドア・メルフィ
- 出演:タラジ・P・ヘンソン/オクタヴィア・スペンサー/ジャネール・モネイ
- 上映時間:127分
- 視聴先:Amazon Prime Video(レンタルまたは購入) 他
- 即効ポイント:合理と友情で自己否定の渦に支点をつくる
症状
- 目の前の壁が高く、努力が報われない気がして胸がギュッとなる。
- 合併サイン:眠りの浅さ、ため息の増加、他人の視線が怖い。
あらすじ
ソ連とアメリカの宇宙開発競争が繰り広げられていた1961年、米バージニア州ハンプトンにあるNASAのラングレー研究所に、ロケットの打ち上げに必要不可欠な計算を行う黒人女性グループがいた。なかでも天才的な数学の才能をもつキャサリンは、宇宙特別研究本部の計算係に抜てきされるが、白人男性ばかりのオフィス環境は、キャサリンにとって決して心地よいものではなかった。一方、ドロシーとメアリーもそれぞれ、黒人であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、それでも3人はひたむきに夢を追い続け、やがてNASAの歴史的な偉業に携わることとなる…。
ココが刺さる「魅力の三本柱」
- 演出:差別の構図を煽らず、移動距離や視線の遮りで“見えない壁”を具体化してます。
- 演技:肩の丸み、視線の泳ぎ、言葉を飲み込む間に、尊厳が揺れ動く様を感じます。
- 音響:軽快なリズムが緊張をほどき、静けさが決意の瞬間を際立てます。
推しシーン 3選
推しシーン①(研究所のオフィス)
広いオフィスの端から端までの移動が、画面の奥行きで長い道のりに見せられます。肩に抱えた資料の重みと早足のリズムが、働く場所に居場所がない感覚を映し出す。足取りが次第に一定になっていくと、あなたの呼吸もそっと整います。
推しシーン②(黒板前)
大きな黒板に白いチョークの線が走り、周囲のざわめきが遠のく瞬間。視線の集中と指先の迷いの消失が、自己効力感の回復を可視化します。数式の整列は、頭の中の焦りを棚に戻す作業に似ていて、思考の早回しが止まります。
推しシーン③(廊下とドアの境目)
カメラが一段引き、ドアの向こうとこちらを一枚の画で捉える構図。表情に宿るわずかな笑みと頷きが、選べる未来の存在を示します。白と灰の色調、控えめな楽曲が余韻を残し、「明日ももう一度だけやってみよう」と思わせます。
服用方法
時間帯:夜、仕事から帰って夕食を済ませたあとで。
同伴者:おひとり様か、信頼できる人と並んで。
飲み物・軽食:温かいミルクティーに、小さなクッキーを添えて。
副作用・注意
- 人種差別や偏見の描写、職場での暴言アリ
- つらい場合は 音量を下げる/スキップ/中断(セルフケア最優先)
処方者からのひとこと
うまくいかない日は、あなたの価値が減った日ではありません。計算のように手順を刻み直せば、心にも解き方が見えてきます。
関連処方
- 代替1: 『アポロ13』(効能:#再起動の勇気 #チームで補い合う)
- 代替2: 『ショーシャンクの空に』(効能:#希望の持ち方 #孤独に効く友愛)
効能タグ:#自己効力感 #職場のしんどさリセット



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