<ビック・フィッシュ>

カテゴリー:大切な人との別れに

処方カード

  • 監督:ティム・バートン 
  • 出演:ユアン・マクレガー/アルバート・フィニー/ビリー・クラダップ 他 
  • 上映時間:125分
  • 視聴先:U-NEXT(見放題)/Amazon Prime Video(レンタルまたは購入)
  • 即効ポイント:喪失の痛みを、物語の温度でやさしく受け止め直す

症状

  • 大切な人を想うと胸が締めつけられ、日常の音が遠のく感じがする。
  • 合併サイン:眠り浅い/食事の味がわからない/思い出の写真を直視できない。

あらすじ

エドワード・ブルームは自分の人生をファンタジックな物語のように語り、周囲の人々を楽しませてきた。しかし1人息子のウィルは成長と共に父のホラ話を嫌うようになり、父子は疎遠になってしまう。ある日、父に死期が迫っていると連絡を受けたウィルは、妊娠中の妻を連れて久々に実家へ戻るが…。

ココが刺さる「魅力の三本柱」

  • 演出:実は落ち着いた色調、回想は鮮やかに対比し、感情の起伏を視覚化してます。
  • 演技:語り手と聴き手のまなざしが少しずつ触れ合う温度を、沈黙で伝えます。
  • 音響:ダニー・エルフマンの旋律が記憶に寄り添い、余韻を長く保ちます。

推しシーン 3選

推しシーン①(サーカスのテント)
照明が円形に落ちるテント内で、時間がふっと止まるような視線の交差があります。わずかなスローモーションと色温度の高い光が「出会い」を祝福し、あなたの記憶にも初めてのまばたきがよみがえるように感じられます。

推しシーン②(病室)
静かな病室で、カメラは近景と中景を穏やかに往復します。呼吸に合わせて音が薄くなり、言葉にならない思いが画面の余白に滲みます。怒りの芯がほどけ、ただ「そばにいる」ことの確かさが胸に置かれます。

推しシーン③(川辺)
引きのカットが続き、個人の物語が風景の中へ溶けていきます。水面の反射と柔らかな色調が、別れを『終わり』ではなく『つながりの形』として提示します。視点が一段引かれたとき、あなた自身の選択肢も静かに増えます。

服用方法

時間帯:夜、灯りは一段落として
同伴者:ひとりでも、信頼できる人とでも
飲み物・軽食:温かいハーブティー+軽いパンやクッキー

副作用・注意

  • 死別/病や病院描写/親子の確執の示唆あり。
  • つらい場合は 音量を下げる/スキップ/中断(セルフケア最優先)

処方者からのひとこと

完璧に分かり合えなくても、覚えていてくれる誰かがいるだけで人は歩けます。涙が出たら、その水で思い出を少しやわらかくしてあげてください。

関連処方

コメント

タイトルとURLをコピーしました